しんぞうクリニック

全身MRIがん検診のご案内


当院では、拡散強調画像(DWI:Diffusion Weighted Imaging)を用いた全身MRI検査によるがん検診を行っています。

 

この検査は、体内の水分子の動きを画像化するMRI技術を用い、がんなどの異常が疑われる病変を全身的に評価することを目的とした検査です。

 

 

放射線を使用せず、造影剤も使用しないため、身体への負担を抑えた検診方法の一つとされています。


拡散強調画像(DWI)を用いた全身MRI検査とは

 

拡散強調画像(DWI)は、MRI検査の一種で、体内の水分子の拡散の状態を画像として表現します。細胞密度が高い部位では、水分子の動きが制限されるため、がんなどの異常が疑われる部位が信号として描出される特徴があります。この撮影法を全身に応用することで、全身を一度に確認するスクリーニング検査として利用されています。

この検査の特徴

  • 放射線被ばくはありません

  • 造影剤を使用しません

  • 全身 (頭頚部から骨盤部)を一度に撮影します

  • 横になっているだけの検査で、痛みもありません

  • 検査の所要時間は約20~30分間です

 

※画像診断による評価であり、確定診断を行う検査ではありません。異常が疑われた場合は、専門医療機関での精査が必要となります。

こんな方におすすめです

  • 健康診断では異常がなかったが不安が残る方

  • PET-CT以外の選択肢を検討されている方(被ばくの問題、検査所要時間の問題)


見つけやすい病変・見つけにくい病変について

 

比較的評価しやすいとされる病変

  • 悪性リンパ腫

  • 骨腫瘍・骨転移

  • 前立腺がん(進行例)
  • 一定の大きさ以上の実質臓器病変(子宮がん、卵巣がん、腎臓がん、肝臓がんなど)

  • リンパ節病変
  • 全身の転移病変

評価が難しい病変

  • 早期の胃がん・大腸がん・食道がん

  • 小さな肺がん

  • 微小な乳がん

  • 前立腺がん(早期)

  • 甲状腺がん(微小病変)

  • 粘膜表在性の病変

 

※病変の種類・大きさ・部位によって、検査の限界があります。

※良性病変でも高信号を示すことがあります

 

他の検査との併用が重要です

全身MRIがん検診は、以下の検査を置き換えるものではありません。

  • 胃カメラ・大腸カメラ

  • 乳がん検診(マンモグラフィ・超音波)

  • 子宮がん検診

  • PSA検査、便潜血検査

 

年齢・性別・リスクに応じて、従来のがん検診と組み合わせることが必要です。


乳がんMRI検診(乳房専用コイル使用)

― 乳房を詳しく評価するMRI検査 ―

当院では、乳房専用コイルを用いた乳がんMRI検診を行っています。

検査はうつ伏せ(腹臥位)で行い、乳房を自然に下垂させた状態で撮影します。

  • 放射線被ばくはありません

  • マンモグラフィのような乳房の圧迫はありません

  • 高濃度乳房の評価に有用とされます

 

※検査精度には限界があり、すべての乳がんを発見できる検査ではありません。

※この検査は乳がんの確定診断を行うものではありません。異常が疑われた場合は、専門医療機関での精査が必要となります。

他の乳がん検診との違い

検査方法 特徴
マンモグラフィ

放射線被ばくあり、圧迫あり

生命予後改善実績あり、ただし高濃度乳房には限界あり

超音波検査

被ばくなし

乳房MRI

被ばくなし、圧迫なし、検査着を脱がなくてよい

高濃度乳房の評価にも有用と期待される

それぞれに長所・短所があります。


全身MRI+胸部CTによる検診

― 2つの検査で、見落としを減らすために ―

当院では、全身MRIがん検診に胸部CT検査を組み合わせた検診も行っています。

MRIとCTは、それぞれ得意とする評価領域が異なります。
両者を組み合わせることで、単独検査では評価が難しい部分を補完的に確認します。

 

胸部CT検査の特徴

  • 肺や空気を含む臓器の評価が得意

  • 石灰化や微細な構造変化を捉えやすい

  • 肺・骨構造の評価に有用

組み合わせ検診で期待できること

MRI単独では見つけにくいとされる病変の一部を、CT検査が補うことで、以下のような評価が可能になります。

  • 肺がん・肺結節の評価

  • 骨構造の変化の評価

  • 石灰化病変の確認

 

※すべてのがんを発見できる検査ではありません。

 

※CT検査には放射線被ばくがあります。当院では必要最小限の線量で検査を行います。妊娠中、または妊娠の可能性がある方は受けられません。造影CTは行いません。

※本検診は、がんの確定診断を行うものではありません。異常が疑われた場合は、専門医療機関での精査が必要となります。


検査を受ける際の注意点

 

  • ペースメーカーなどMRI禁忌の医療機器を使用されている方は検査できません (詳細はこちら

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方は事前にご相談ください

  • 検査精度には限界があります


料金

  

全身MRI/胸部CTがん検診は自由診療(保険適応外)です。

料金には、MRI撮影・医師による画像読影・結果送付が含まれます。

  

MRI/胸部CTがん検診は外部機関による医学研究事業に協力しております。MRI/胸部CTがん検診の結果は、個人が特定できない状態で、医学研究発表に使用されることがあります。

 

 予約はこちら

検査内容 検査所要時間   5月末までの料金(税込)
 全身MRIがん検診 約 20~30分 22,000 円          

 乳がんMRI検診(土曜日 午後のみ実施)

約 20分  22,000 円          

 全身MRIがん検診+胸部CT

約 30~40分 27,500 円          
 脳ドック(平日・土曜日午前のみ実施)条件を満たせば市の助成があります 約 20分 15,400 円          

検査とは別に、問診票記入や着替え等の時間が必要です。

全身MRIがん検診、全身MRIがん検診+胸部CTは検査前4~5時間絶食でのご来院をお勧めします。

脳ドックは、撮影後に脳神経外科専門医が対面で結果説明します。書面での結果報告はありません。

MRI撮影の注意点についてはこちら